ここから本文です。

ホーム > イベント情報 > イベント・講座・セミナー > -月ではなく闇を描きたかった。闇を描くために月を描いたのです- 県立美術館「没後50年 髙島野十郎展」

報道発表案件

更新日:令和7(2025)年7月11日

ページ番号:786286

-月ではなく闇を描きたかった。闇を描くために月を描いたのです- 県立美術館「没後50年 髙島野十郎展」

発表日:令和7年7月11日
県立美術館

県立美術館(千葉市)では、千葉県ゆかりの洋画家 髙島野十郎(たかしまやじゅうろう)をテーマにした企画展を開催します。
「蝋燭(ろうそく)」や「月」などの主題を細部までこだわった筆致で描いた作品で知られる野十郎の没後50年の節目を機に開催する本展は、過去最大規模の回顧展で、初公開作品を含めた約150点を一挙公開。
これまで大きく取り上げられることがなかった思想的背景や青年期・滞欧期の作品にもスポットを当てます。さらに、関連資料の調査をもとに野十郎の人間像に改めて迫り、従来の「孤高の画家」像を解体します。
また、週末等には開館時間を延長し夜間開館を行います。夜間の入場料は2割引でご利用いただけますので、お気軽にお越しください。さらに、本展はオンラインでチケットを事前購入することも可能です。

開催期間

令和7(2025)年7月18日 (金曜日) から令和7(2025)年9月28日 (日曜日) 開館時間:午前9時から午後4時30分(入場は午後4時まで)
※金曜日・土曜日及び祝日の前日は午後7時30分まで延長(入場は午後7時まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

開催場所

名称 千葉県立美術館
住所 千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
電話 043-242-8311
ホームページ 県立美術館ホームページ外部サイトへのリンク

内容

 

髙島野十郎《満月》の画像

《満月》
昭和38(1963)年頃、東京大学医科学研究所蔵

 

 

髙島野十郎《蝋燭》の画像

《蝋燭》
大正期、福岡県立美術館蔵

 

展示概要

プロローグ 野十郎とは誰か

髙島野十郎(たかしまやじゅうろう)(1890-1975)は、福岡県久留米市出身で主に東京で活動し、晩年千葉県柏市に移り住んだ洋画家で、「蝋燭(ろうそく)」や「月」などの主題を細部までこだわった筆致で描きました。福岡県立美術館所蔵の代表作品を中心に紹介し、野十郎の人物像と作品についての全体像を概観します。
髙島野十郎《絡子をかけたる自画像》の画像
《絡子をかけたる自画像》
大正9(1920)年、福岡県立美術館蔵

時代とともに

青木繁(あおきしげる)や坂本繁二郎(さかもとはんじろう)、古賀春江(こがはるえ)など、交流のあった作家や同時代の画風を共有した作家の作品も紹介しながら、野十郎が写実の画風を確立させていく道程を同時代の美術の中で捉え、従来の「孤高の画家」像を解体します。
髙島野十郎《ノートルダムとモンターニュ通Ⅱ》の画像
《ノートルダムとモンターニュ通Ⅱ》
大正5-8(1930-33)年、福岡県立美術館蔵

人とともに

野十郎と、東京帝国大学からの友人や画家仲間、文化人、著名人との関係やエピソードを作品や資料で紹介し、彼の人間関係や人となり、人生観に迫ります。
 

風とともに

ヨーロッパ留学中の風景画や日本全国を旅して描いた四季の風景画を展示し、制作や構図の一貫性を提示するとともに、最新の調査結果を紹介します。

仏の心とともに

野十郎が生涯拠り所としていた仏教に注目し、寺社仏閣をダイレクトに描いたもののほか、霊場巡りへの関心の中で訪れた場所を描いた風景画、さらには一見すると普通の静物画や風景画に見える作品に込められた仏教的な考え方を紹介します。
髙島野十郎《割れた皿》の画像
《割れた皿》
昭和33(1958)年頃、福岡県立美術館蔵

エピローグ 野十郎とともに

本展全体を振り返りながら、もう一度野十郎の作品と世界観に浸っていただきます。展覧会を通して揺らぎ、あるいは膨らんだ野十郎像を、ふたたび見つめなおし、野十郎を身近に感じていただけましたら幸いです。

コレクション関連展示

「千葉に生きた写実の画家 -椿貞雄」
千葉県立美術館の約2900点の収蔵作品の中から、野十郎と同時期に草土社(岸田劉生(きしだりゅうせい)らが創設した洋画団体)の中心人物として活躍した、千葉ゆかりの作家である椿貞雄(つばきさだお)(1896-1957)の作品をご紹介します。本展では、椿の作品を時代順に3つの章に分け、草土社での活躍とその後の展開を紹介することで、千葉県の芸術振興に重要な役割を果たした椿の画業とその功績をたどります。
椿貞雄《牡丹》の画像
椿貞雄《牡丹》
大正9(1920)年、千葉県立美術館蔵
 

関連イベント

オープニングイベント

福岡県立美術館 学芸員・高山百合(たかやまゆり)氏と当館担当学芸員によるギャラリートークを行います。
日時 7月18日(金曜日)午後2時30分から4時30分
会場 展覧会場および第7展示室
参加料 無料(要入場券)
定員 なし
申込 不要

記念講演会「野十郎が見つめたものを見つめなおす」

講師 西本匡伸(にしもとまさのぶ)氏(福岡県立美術館 特任学芸員)
日時 8月30日(土曜日)午後2時から午後3時30分
会場 当館講堂
参加料 無料
定員 180人
申込方法 当日受付、先着順(正午から、総合受付前で整理券をお配りします。)

館長によるギャラリートーク

日時 8月15日(金曜日)午後6時から午後7時
参加料 無料(要入場券)
定員 なし
申込 不要

ファミリー・ツアー with館長さん「わたしのロウソク、ぼくのロウソク」

館長から届く事前のクエストを元に、大人も子どもも楽しみながら家族で展覧会を巡るツアーです。
日時 8月2日(土曜日)・9日(土曜日)午後3時から5時
申込 当館ホームページ外部サイトへのリンクから
対象 小学生とその家族
参加費 無料(要入場券)

担当学芸員によるギャラリートーク

日時 7月25日(金曜日)・9月13日(土曜日)午後6時から6時30分、8月22日(金曜日)・9月23日(火曜日・祝日)午後3時から3時30分
参加費 無料(要入場券)
定員 なし
申込 不要

満月夏まつり

髙島野十郎《満月》にちなんで、満月の日に当館の中庭で夏まつりを開催します。縁日のような雰囲気でキッチンカーやワークショップをお楽しみいただけます。
日時 8月9日(土曜日)正午から午後7時30分、雨天の場合は8月16日(土曜日)に延期(予定)
定員 なし
申込 不要

関連ワークショップ 「光と闇をえがくワークショップ」

普段あまり描くことのない「闇」をテーマとし、自分だけのオリジナルの「蝋燭」の作品を制作し、額装します。想像力を育み感性を刺激する体験ができます。
日時 7月27日(日曜日)午後1時30分から3時30分
申込 当館ホームページ外部サイトへのリンクから
対象 小学生から一般
参加費 500円
 

そのほか、展覧会場では大人から子どもまで楽しめる常設ワークショップも開催予定です。最新情報は、当館ホームページ外部サイトへのリンクでご確認ください。

費用

入場料:一般1000円、高校・大学生500円
※夜間開館日の午後4時30分以降に入館する場合、一般800円、高校・大学生400円
※中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
※オンラインチケットの詳細は当館ホームページをご覧ください

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課学芸振興室

電話番号:043-223-4127

ファックス番号:043-224-2851

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?