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更新日:令和7(2025)年8月4日

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知事定例記者会見(令和7年7月31日)概要

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日時

令和7年7月31日(木曜日)10時30分から11時06分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和7年7月31日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 全国知事会議の結果について

  2. 日本一の千葉のなし シーズン到来!

  3. 「夏のさつまいも博2025」について

  4. がん予防展・がん講演会について

 全国知事会議の結果について

(知事)

皆様、こんにちは。

はじめに、今月23日から24日にかけて、青森県で開催された「全国知事会議」について、お話をいたします。

会議では、地方が抱える課題に対して、国と地方が一丸となって取り組んでいくための提言などを議題として、知事同士で活発な意見交換が行われました。私からは、特に、高病原性鳥インフルエンザへの対応について発言しました。

鳥インフルエンザは、近年、全国的に大規模な発生を繰り返し、養鶏業界への甚大な被害や鶏卵価格の高騰による国民生活への大きな影響を生じさせており、本県でも、今年の1月から2月にかけて発生した際には、防疫作業者の不足などの課題に直面をいたしました。

今月8日に、全国知事会に御協力をいただき、農林水産省などに鳥インフルエンザ対応に関する緊急要請を実施したところであり、迅速な防疫措置には、民間事業者の全国的な育成をはじめとした、国における一層の支援を強く求めていきたいと、改めて申し上げました。

発言内容について、他の知事からも力強い賛同をいただき、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにも全国知事会として、国に責任ある対応を求めていくこととなったところです。

このほか、脱炭素社会の実現に向けて、京葉臨海地区をはじめとしたコンビナートのカーボンニュートラルには、水素等の安定調達や、二酸化炭素を地下に貯留するCCSの事業化に向けた国の支援が重要であり、特に水素等については、各企業のプロジェクトが本格化する2030年度以降の支援策が示されていないため、早期に明示される必要があること、また、国の給付金政策について、参院選の結果から動向が不透明なところですが、仮に実施された場合、市区町村に膨大な給付事務の負担が生じることから、国の責任で効率的な給付が可能となる仕組みを作るよう、市長会等とも連携して、国に求めていくべきであることを申し上げました。

四つのテーマに分かれて実施された知事同士の意見交換では、多文化共生に関するテーマに参加をいたしました。私からは、多文化共生・社会統合のためには、外国人の方が在留資格などに応じて必要となる日本語能力や知識を習得する、全国で一元的な仕組みが必要であること、また、適切な出入国管理と不法滞在者のしっかりとした取締まりなどが重要であることを国に伝えていくべきであると申し上げました。

他の知事からは、地方経済にとって外国人が必要不可欠である一方、外国人の増加によって不安を抱えている住民もいるとの意見があり、出入国管理などの規制と多文化共生のバランスを取ること、また、具体的なデータと合わせたメッセージの発信について議論をいたしました。メッセージについては、今後、全国知事会として検討することになるなど、大変有意義な意見交換になりました。

この他にも、人口減少対策や地方税財政、国土強靭化など、幅広いテーマについて各知事と議論を深めるとともに、情報共有を図ることができました。

今後も、全国知事会を通じて国の制度改善等を働きかけることで、地方が抱える課題の解決につなげるとともに、会議で伺った全国の取組などを県政に活かしてまいります。

  日本一の千葉のなし シーズン到来!

(知事)

次に、「『日本一の千葉の梨』シーズン到来!」について、お話をいたします。

県では令和5年度から、栽培面積、生産量、産出額全てにおいて日本一を誇る「千葉の梨」を「千葉県の顔」となる品目として集中的なプロモーションに取り組んでいます。本日は、「千葉の梨」の旬の時期に合わせて実施する今年度の取組について、4点お知らせします。

1点目は8月2日に大田市場において、市場関係者や果物専門店等のバイヤーに向けて、「千葉の梨」の本格出荷をPRする「千葉なし出陣式」を初開催します。

私も出陣式に参加し、主要産地の生産者代表の皆様ともに、「千葉の梨」の季節が到来したことをPRしてまいります。

2点目は、「千葉なし味自慢コンテスト」です。県では、「千葉の梨」の更なる品質向上とPRのために、毎年「千葉なし味自慢コンテスト」を開催しています。

今年は8月6日と7日の2日間、習志野市のイオンモール津田沼において、8月上旬から旬を迎える品種「幸水」で審査を行います。県内の産地から、生産者が精魂込めてつくった梨を試験研究や、小売店バイヤー、卸売会社などの専門家が審査し、千葉が全国に誇る最高の一品を決定いたします。2日目となる7日には、出品された梨の展示の他、梨の即売も行います。ぜひこの機会に旬の梨をお楽しみください。

3点目は、「千葉の梨」のプレゼントキャンペーンと販売会についてです。クイズに答えた方に、抽選で県産梨が当たるキャンペーンを8月4日、正午から特設サイトで開始します。また、9日には、東京駅グランスタ八重洲イベントスペースで「千葉なし販売会」を開催します。今が旬の「日本一の千葉の梨」を堪能できる機会となりますので、ぜひ御来場ください。

最後は、「日本一の千葉の梨」をより多くの方に知ってもらうため、県でキービジュアルを一般公募します。

採用されたデザインは、のぼり、ポスター等の各種販促物や贈答用箱等に幅広く活用していきます。募集期間は8月27日から10月15日までです。たくさんの御応募をお待ちしています。

さて、本日は旬を迎えた千葉県産の「幸水」を、千葉県果樹園芸組合連合会に御用意をしていただきました。失礼して、試食させていただきます。

みずみずしくて、甘みが広がって大変美味しいですね。

今年の梨も、生産者の皆様の努力によりまして、とても美味しく仕上がっています。千葉県では、本日御用意をした「幸水」をはじめ、「豊水」、「あきづき」、「新高」、そして、県育成品種である「秋満月」など、10月上旬頃まで、梨を楽しんでいただけます。みずみずしくて美味しい、「日本一の千葉の梨」をぜひ御賞味ください。

  「夏のさつまいも博2025」について

(知事)

次に、「夏のさつまいも博2025」について、お話しします。

県では、「紅(ルージュ)のご褒美」をキャッチコピーに、本県が全国トップクラスのサツマイモ産地であることの認知度向上と、「ご褒美スイーツ」としての新しいイメージの普及を図るため、集中的なプロモーションに取り組んでいます。

本プロモーションの更なる推進のため誘致をいたしました国内最大規模のサツマイモ特化型イベント「夏のさつまいも博2025」が、いよいよ来週8月7日木曜日から10日日曜日にかけて、幕張メッセで開催されます。

冷やし焼き芋やサツマイモを使ったパフェなど、夏だからこそ食べたくなる、工夫を凝らしたサツマイモスイーツなどを提供する24店舗が全国から集まります。本県からも、芝山農園、茶屋花冠本店、ほっこり芋の3店舗が出店し、通常メニューにはない、このイベント限定のメニューも提供されます。また、午後6時からはさつまいもとお酒を楽しむ「夜のさつまいも博」が同時開催をされます。

県としては、今回、千葉県ブースを出展し、40品を超える、千葉のサツマイモを使用したスイーツ等の販売や、ブース内で1,500円以上の購入で参加できる、プレゼント抽選会等を実施し、本県のさつまいも、「紅(ルージュ)のご褒美」の魅力を発信してまいります。

さらに、8月8日の午後1時過ぎからは、「千葉のさつまいもアンバサダー」である、俳優松本まりかさん登壇のスペシャルステージが行われます。

松本まりかさん直筆サイン入りポストカードが当たる抽選企画も実施をいたしますので、多くの方に御参加をいただきたいと思います。

なお、小学生以上のイベント入場には入場券が必要となりますので、「夏のさつまいも博2025」公式ホームページを御確認ください。

私も、8月8日の10時過ぎから、会場に伺わせていただき、千葉の美味しいサツマイモをPRしてまいります。

サツマイモ好きな方はもちろん、夏休みのお出かけ先としてぴったりなイベントです。是非、千葉県初開催となる「夏のさつまいも博」に足を運んでいただき、素敵な夏の思い出を作っていただきたいと思います。

 がん予防展・がん講演会について

 (知事)

最後に、「がん予防展」及び「がん講演会」の開催について、お話しします。

「がん」は2人に1人がかかると言われ、また、4人に1人が「がん」で亡くなっています。がんは私達にとって、大変身近な病気です。一方で、「がん」は、喫煙・飲酒・食生活などの生活習慣の改善で予防につながることがあります。また、早期発見・早期治療により治る可能性も高まるため、予防や早期発見、治療の方法などについて正しい情報を知っておくことは、とても大切です。

そこで、全国でがんの予防に向け、毎年9月に取り組んでいる「がん征圧月間」に合わせて、本県でも、予防や早期発見の重要性について、広く県民の皆様に御理解をいただくため、二つの取組を行います。

一つ目は、9月6日に千葉市の「イオンモール幕張新都心」で開催する「がん予防展」です。予防に向けた生活習慣の改善に役立つ情報の展示に加え、大腸がんクイズラリーや本物の胃カメラの操作など様々なコーナーを設け、がんを発見する体験やがんに関する正しい知識も分かりやすくお伝えをいたします。

また、専門家による各種相談も行います。食生活や健康などに関して相談できる貴重な機会となりますので、お気軽にお立ち寄りください。

二つ目は、9月26日から10月10日までオンデマンドで配信をする「がん講演会」です。千葉県がんセンターの鍋谷圭宏副病院長には、胃がんに関する正しい情報について御講演いただき、また、俳優の東ちづるさんには、御本人が胃がんを経験して感じた闘病中の思いや体験談などについて御講演をいただきます。

「がん講演会」の申込み方法などについては、千葉県ホームページを御覧ください。

がんになると、御本人はもちろん、御家族など身近な人も不安を強く感じると思います。

この機会に、多くの県民の皆様に、がん検診の必要性や早期発見・早期治療の重要性を御理解いただきたいと思います。皆様が健康で生き生きとした毎日が過ごせますよう、共に力を合わせてまいりたいと思います。

 

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。

まず発表外からなのですけれども、まだ収束はしていませんが、昨日のカムチャツカ地域の大地震に伴う津波の関係なのですけれども、今回の初動対応の成果ですとか、あるいは課題として、また暑い最中の避難であったり、帰宅困難であったりとか、そういった課題も見えたのかなと思いますけれども、その辺の所感をお願いしたいと思います。

 

(知事)

ありがとうございます。

我々、まず津波注意報が発令されて発表された段階で、県として災害即応体制を速やかに取りました。県民の皆様には、海岸から離れることなどの注意喚起をいたしましたけれども、その後、津波警報が発表されて、市町村から避難指示等の対応が行われたわけであります。我々は津波警報等が発表された27の市町村に県からリエゾンの職員を派遣して情報収集に当たったほか、県警ヘリによって上空の偵察も行ったところであります。そういう意味では、過去の災害の教訓も踏まえて、初動を含めて、我々としては防災危機管理部を中心に適切に対応できたと考えておりますけれども、引き続き注意報がまだ出ている状況でありますので、県民の皆様方に注意を引き続き促してまいりたいと思っております。

今回、まさにおっしゃっていただいたとおり、非常に猛暑の中での避難の形となりましたので、それぞれの市町村の中でも、どのような施設を開放するべきか含めて、様々な教訓が得られたと思っております。

また県民の皆様方にとっても、どのような形で情報を入手して行動するべきかを含めて、改めてそれぞれの備えに生かしていただきたいと思っております。

 

(記者) 

今もありましたけれども、今後、南海トラフであったりとか、また同じように津波の注意報、警報ということ自体が考えられると思います。現段階で県民の皆さんへのメッセージがあればお願いします。

 

(知事) 

まずは繰り返しいつも申し上げているとおり、ハザードマップ等で御自身の生活範囲におけるリスクというのをあらかじめ把握しておいていただき、各種災害があった時にどのように行動すべきかということを、あらかじめシミュレーションしていただくことが大事だと思っております。

それから今回のように急ぎ避難しなければならないときのために、バッグというか、必要なものがある程度入っているようなものをあらかじめ用意いただくなど、そうした備蓄含めて、御確認をしていただく。

あとはタイムリーに情報をどう入手するかという、ここはある種一つ重要なライフラインでもありますので、我々からの発信も含めて、SNSであったり、アプリであったり、そうした速やかに情報が入手できる状態もぜひ複数手段、あらかじめ備えておいていただきたいと思います。

 

(記者) 

ありがとうございます。

発表案件に戻りまして、梨の関係なのですけれども、今回、大田市場での出陣式というのを初めて開催されるということで、どういった狙いでやられるのかなということと、千葉の梨日本一というのは言うまでもないのですけれども、関東でも、茨城県であったり、栃木県であったりが、かなり梨の生産に力を入れてきていますけれども、そういった中で千葉県の梨をどういうふうにアピールしていきたいか、お願いします。

 

(知事) 

まず、梨については我々の重要な品目として位置づけて、とにかくPRなり含めて単価を上げることも含めて、やれることは全力でやっていこうということで、今、取組をしております。そういう中でやっぱり日本一の青果の取扱い量は大田市場になりますので、この大田市場の関係の方々に、生産者とともに千葉県産の梨を取り扱っていただけるようにしっかりとアピールを、セールスをしていくことが大事だと思っております。

それからやはり梨の季節が到来したということを、多くの県民や県内外の方々に認識をしていただいて、購買を呼びかけていくという意味でも、こうした出陣式を行うことで、皆様方に取り上げていただいて、少しでもインプットできればなと思っておりますので、ぜひとも御協力をよろしくお願いします。

 

(記者) 

発表外で、昨年の衆院選、今年の6月の東京都議選、今回の参院選、自民党が議席を大きく減らしました。今、自民党内に石破首相退陣を求める声が高まっています。知事として、今のこの自民党の動きについてどのように見ているのか、あと首相の出処進退について、どのような意見をお持ちか教えてください。

(知事) 

政党の中のことでございますので、コメントは控えたいと思います。それから出処進退に関しては、これはもう政治家の出処進退は御自身で判断するものだと思っておりますので、その点についても私が申し上げることはございません。

 

(記者) 

あと、参院選で減税、廃止を掲げた野党が勢力を伸ばしたということで、衆院に続いて自民公明両党が過半数割れをしたことに対しての、地方自治体への影響というのはどのようにお考えか教えてください。

 

(知事) 

当然ながら減税等を行うことで地方自治体の税収に大きな影響がある可能性がありますので、この市民向け、県民向けの様々な福祉等に影響が出ることが懸念をされます。これまでも我々は知事会であったり、様々な形で、こうした地方自治体の財源に対する影響について考慮する必要があるということで声を上げてきていますし、これは与党だけでなく、野党の皆さん方も、その点について、税の議論をする時には、考え、留意をしておかなければならないということの共通認識は広がっていると感じております。

 

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者) 

全国知事会に関連してなのですけれども、現在、会長選挙の候補の受付が行われているかと思います。長野県の阿部知事が立候補を表明されましたが、阿部知事を支持するかどうかなど知事としての対応について、現段階のものあれば伺えればと思います。

 

(知事) 

長野県の阿部知事とは、関東地方知事会議でも毎年様々な形で意見交換をさせていただいておりますし、それ以外にも勉強会等でも御一緒させていただく方であります。

非常に理知的でバランスのとれた、そうした評価の非常に高い知事でありますし、また知事としての経験もそうでありますけれども、国の経験値、それから横浜市の副市長もされておりまして、そういう意味で市政についてもお詳しい方でありますので、私としては長野の阿部知事が会長選挙に立候補していただいたことというのは、大変応援をするというか、心強く感じているところであります。

 

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者) 

よろしくお願いします。

東京都が9月から保育料の無償化の対象を第一子、0歳から2歳児まで拡大するという方針を示しています。これに関連して周辺の都道府県に、千葉県も含めて、どういった影響があるのか、知事のお考えを聞かせてください。

 

(知事) 

御質問、ありがとうございます。東京都のこの無償化の開始によって、結果として、自治体の財政力によって受けられるサービスの内容に格差が生じることになります。特に東京都に近接をする住民の皆さんにとっては不公平感が生じることが懸念されます。

保育料の無償化については、本来、国が主体となって全国一律の条件の下に実施するべきであります。県としてはこの地域の特性を生かした独自のきめ細やかな保育はしっかりと行ってまいりますが、住んでいる地域にかかわらず、質の高い保育サービスを平等に受けることができるよう、引き続き様々な機会を捉えて、全国一律の保育料の完全無償化について国に要望していきます。

 

(記者) 

ありがとうございます。千葉県として東京都と同じように県単独で第一子まで無償化するのはなかなか財政的にも厳しいのかなと思っています。その辺、知事としてどうお考えか教えてください。

(知事) 

これはもう千葉も埼玉も神奈川も全国も基本的には同じ状況だと思いますが、東京都と同じ無償化をする財源というのはどうひねっても、それは現実としては難しいと思っております。

 

(記者) 

ありがとうございます。

続いて宿泊税についてお伺いをしたいのですけれども、今、目下、県内の各自治体で検討会議が開かれていて、今後、答申というふうに進んでいくのかなと思います。一部の自治体からは、県が素案として提示をしているモデルではなく、福岡県のようなやり方でやってくれという声も上がっているかと思います。

今後、調整議論を進めていかれると思うのですけれども、県としてこの素案の税率であったり、免税点、そういった点で譲歩をする可能性があるのかという点について教えてください。

 

(知事) 

分かりました。我々はこの宿泊税、長く検討してまいりましたけれども、宿泊税を導入するに当たっては、宿泊者、それから宿泊事業者の皆様に御迷惑やお手数をおかけしないよう、できる限り例外措置がないような、分かりやすくシンプルな制度にすべきであると考えています。そのためには何よりも、県と市町が制度内容の足並みを揃えることが大切だと思っており、市町の皆様と引き続き丁寧に意見交換を行いながら、制度内容の調整を図っていきたいと考えています。

 

(記者) 

分かりました。市町とコミュニケーションをとられることが重要ということですけれども、そのために知事として何か御自身で動かれているようなことはありますでしょうか。

 

(知事) 

これは私もそれぞれの首長の方とお会いをして意見交換するときには、この宿泊税の話題が出るときもありますので、そういう意味で私としての県としての考え方をお伝えしているケースもあります。

基本的には、今は市町村とそれから宿泊事業者の皆様の御理解が不可欠でありますので、担当課が丁寧に説明をさせていただいている。これが今の一番のベースですね。

 

(記者) 

以上です。ありがとうございます。

 

(記者) 

先ほどの全国知事会の中のお話で、多文化共生のお話が出たということですが、この話が出てきたきっかけとしては、やはり今回の参院選で外国人政策が論点に上がってきたということがきっかけだったのでしょうか。

(知事) 

そういうわけではなくて、この多文化共生に関してはもう参院選の前から、というかそれより前から、もう当然ながら地方自治体がみんなもう共通で抱えている課題でありまして、これはもう知事会も市長会も、指定都市市長会も、みんなこの問題は重要テーマの一つであります。それだけこの間、労働力として政府がどんどんどんどんと受入れを拡大していく中で、地域の住民としての外国人が安心して安全に暮らせる環境づくりと、それから地域コミュニティとしっかり共生できるような環境をつくっていくために、地方自治体というのは非常にもう対応がどんどんどんどん迫られ、増えて厳しい状況になっておりますので、国に対してしっかり責任ある制度設計をするよう訴えていくというのは、これはもう、地方自治体全てに共通する今の課題認識なのではないですかね。もちろん参院選があって、より皆様方も含めた注目度や、政策としての優先順位がさらに上がったと思いますが、我々としては常に抱えている課題です。

 

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

その上で、参院選でもこのお話が中心的になってきて、県内の方にも聞くと、やっぱり治安のことに対する不安の声が聞こえてきました。先ほど知事も、不安を抱える方もいらっしゃるとおっしゃっていましたけれども、この不安がどういうものなのかをもうちょっと考えないと、印象論になってしまうこともあると思いますが、県として、そういう不安を抱えている人に対してどういうふうに対応していくべきだとお考えでしょうか。

 

(知事) 

これはもう全国知事会でも議論になったとおり、いわゆる外国人が犯罪をしやすいというファクトはないわけでありますので、とは言いながら外国人が増えるにつれて、当然外国人の犯罪数というのは結果的に増えるのは事実でありますけれども、外国人が増えることで、日本人以上に例えば犯罪が増えているとか、もしくは諸外国と比べて外国人の方々の犯罪比率が高いわけではないことも含めて、しっかりとしたデータを示しながら、ある種思い込みというか、イメージとファクトの違いというのをしっかりと示していく必要がある。

ただ、とは言いながら、一方で不安に思っている気持ちに関しては、ファクトのデータだけをお示しして落ち着けるものではありませんから、より犯罪を抑止するべく、こういうこと、こういうことをやっていくのだということも併せてメッセージとして出していく必要があるよねと、そういうような形で全国知事会では全体として行動していこうということを確認したところであります。

 

(記者) 

何点かお伺いしたいのですけれども、先ほどの宿泊税の関係で、知事の方からシンプルな制度にして足並みを揃えたいという発言がありましたけれども、この足並みを揃えたいというのは、税額などを県内で、市町村によって差異が出ないようにしていきたいという、そういう意図なのかもう少しお伺いできればと。

(知事) 

分かりました。ありがとうございます。我々からするとその市町村が上乗せするのは、それぞれの市町村の事情によって、そこは自由にできるようにというのが我々の思いでありますので、そこの金額の足並みを揃えるために、何か県が働きかけるとかという考え方は一切持っていないです。

 

(記者) 

言葉が足りなかったのですけれども、県の税額は市町村によって、浦安市だとかはいわゆる福岡方式というのを訴えているわけですけれども、県の税額としては市町村によって差異を生まないようにしたいと、そういうことでしょうか。

 

(知事) 

そうですね。我々の考え方としてはできる限りシンプルな制度設計で行きたいというのが我々の思いですが、今後しっかりと丁寧に説明をしながら調整をしていきたいということです。

 

(記者) 

ありがとうございます。

別件でお伺いしたいのですけれども、日米の関税交渉について先日合意が発表されましたけれども、この合意内容については合意文書がないことなど、今後の見通しを不安視する動きもありますけれども、今回の受止めと県内の影響、その辺についてお伺いできればと思います。

 

(知事) 

まず日本にとっても裾野の広い産業である自動車等に対する関税について、15パーセントに引き下げられたことは、政府が一丸となってこれまで粘り強く交渉してきた成果でありますので、まずは敬意を表したいと思います。

一方で、依然として鉄鋼、アルミには50パーセントの関税が課されておりますし、またアメリカ産農産物の輸入拡大についても言及をされております。

我々千葉は全国有数の農業県でもありますし、日本最大の貿易港である成田空港、また素材エネルギー産業が集積する京葉臨海コンビナートなどを有しておりますので、県内への影響を注視していく必要があると認識をしています。県としては、県内産業への影響を最小限に抑えられるよう、施策を今後も総動員をして臨んでいく考えであります。

 

(記者) 

ありがとうございます。

最後に1点お伺いしたいのですけれども、国政のほうで与野党の方は今回ガソリン暫定税率の廃止に向けて合意がなされましたけれども、できる限り早く廃止していきたいということで、野党側は11月廃止を目指しています。今回の暫定税率廃止を巡っては、総務大臣のほうから、地方の財源で5,000億円の税収減少につながるという試算もありますけれども、今回のこの受止めについてお願いいたします。

(知事) 

我々、地方の税収に関しては軽油引取税が含まれているか否かというのが非常に大きなポイントだと思っております。私もそれぞれの野党の党首、代表であったり、幹部クラスの方と意見交換する機会を持っておりますけれども、基本的には地方税収に影響を与えないように、そうした税項目については工夫をしていく、こういうことを私自身は聞いております。法案の中身もしっかり見ていきたいと思いますが、地方への税収の手当に関しては、しっかりと配慮した形で、国会において与野党で議論されることを期待しておりますし、折に触れてしっかり声として上げていきたいと考えております。

 

(記者) 

さつまいも博に関連して伺いたいのですけれども、今、さつまいもというと全国各地、茨城であったり鹿児島であったりイメージ強いところが多いと思うのですが、その中で他のところとの差別化という点で千葉のさつまいもをどのようにアピールしていきたいか、お考えを伺いたいです。

 

(知事) 

千葉のさつまいものまず一つは、農家の方々が本当に土作りから非常に時間をかけて努力されてきて、基本的に全て品質の高いさつまいもが生産されているということ。

それからもう一つは、貯蔵をして、ある程度寝かせて、より糖度が増した状態で出荷される、そういう部分も千葉の特徴だと思っております。

それからもう一つは歴史的に見て、やはり我々は青木昆陽の試験栽培地でありますので、そういう意味では、ある種、さつまいもの日本のルーツの一つの場所という側面がありますので、そういう点をしっかりと県民や県外の方々にもアピールしていきたいと思っております。

 

(記者)

ありがとうございます。

2年ほど前でしたか、補助金などの制度もされていたかと思うのですけれども。

 

(知事) 

そうですね。

 

(記者) 

今後、経済的な面で農家さんへ向けての支援など、何かお考えはあるのでしょうか。

 

(知事) 

今、我々が設けております、そうした貯蔵庫等の設備であったり、もしくは苗も含めて、生産力を向上するための補助制度は大変多くの農家の方々に活用していただいておりますので、着実に重点品目として位置づけて生産者を支援している効果というのは今後出てくると思っております。今後もしっかりと生産者等の意見を十分に聞きながら、彼らが求める制度をしっかりと制度面で後押ししていきたいと思っています。

 

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者) 

知事もこの間、御覧になったと思うのですが、高校生の県議会があった中で、高校生たちが、今やもうYouTubeを見ているのは我々より全然上の世代ですよ、という話があって、TikTokであったりショート動画であったりとか、知事も出てくださいみたいな要望があったと思うのですけれども、そういう新しい若い人たちに向けてのPRであったりとか、何かそういうことを考えた方がいいのかなとちょっと思ったのですけれども、その辺はどうでしょうか。

 

(知事) 

これはもうおっしゃるとおりでして、やっぱり若い方々にいかに情報を届けるかという意味においては、同じYouTubeでもショート動画だし、TikTokも含めて、それからインスタグラム含めて、我々自身が情報発信手段を変化させていかなければならないと思っております。これは行政も、それから政治も含めて、対応していかなければいけないなと私も常にそこを勉強しながらです。

ここは難しいところがやはりあって、基本的には15秒の世界だと思うのですよね。もう10秒、15秒でどういうふうに最低限のイメージ、知ってほしいことを伝えるか、これは研究でございます。

 

(記者) 

千葉県が全国より率先してそういうことをやってくださると面白いかなと思うので、ぜひ検討ください。知事も踊ってくださいと言われていたので。

 

(知事) 

どうやってインパクトのある発信をするかはしっかり我々考えたいと思います。

ありがとうございます。

 

(記者) 

冒頭の津波の対応のところで、情報の取り方で、タイムリーにどう情報を入手するか、複数手段を用意したほうがいいとおっしゃっていたので、SNSを今多くの人が見ていると思うのですよ。でも、その中には虚偽情報であったり、ソースの怪しいものがあったり、一元的にSNSだけに頼るのは結構リスクがあると思うのです。

その辺、知事の考えに関して、災害が起きたときに情報を取る手段としてSNSとどう向き合えばいいかというところと、あと優先順位ですかね、テレビ、新聞、ラジオ、SNS、どういう優先順位をつけたらいいか教えてください。

 

(知事) 

まず災害時には、SNSで必ず公的機関のアカウントからの発信、これを第一にしていただきたいと思います。結局、不確かな情報をリツイートするだけでも、結果的にはそうした救助や様々なことに当たっている機関の稼働を増やす危険性もありますので、まずは落ち着いて、そうした発信元が不確かな、公的機関ではない情報に関しては、一歩立ち止まって考えていただいた上で、行政機関であったり、もしくはJR等の交通機関であったり、こうしたそれぞれの基本的には公的機関の情報発信元をフォローして、そこからの一次情報をしっかりと取るように意識をしていただきたいなと思っております。

あとは災害はテレビが非常にタイムリーに、公的機関も把握してないような情報が出たりするときもありますので、そこは有用だなと感じます。

内容についてのお問合せ先

  • 全国知事会議の結果について
    総合企画部政策企画課【電話】043-223-2204

  • 日本一の千葉のなし シーズン到来!
    農林水産部生産振興課【電話】043-223-2872/農林水産部販売輸出戦略課【電話】043-223-3085

  • 「夏のさつまいも博2025」について
    農林水産部販売輸出戦略課【電話】043-223-3085

  • がん予防展・がん講演会について
    健康福祉部健康づくり支援課【電話】043-223-2686

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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