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更新日:令和7(2025)年6月18日

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地場産物を活用したいすみ市の給食

1 いすみ市について

 いすみ市は千葉県の南東部に位置し、市の中央を流れる夷隅川の流域では品質の高さで知られている「いすみ米」を生産しています。また、梨やブルーベリーの栽培も盛んです。

 近海では、親潮と黒潮が交わる全国有数の漁場が広がり、イセエビやたこ、サザエなどが水揚げされます。

 近年では、「有機の里」づくりを目指し、有機栽培による農産物の栽培が行われています。

2 いすみ市学校給食センターについて

 いすみ市学校給食センターでは、小学校9校、中学校3校へ1日当たり約2300食の給食を提供しています。給食では有機栽培の農産物や地場産物を取り入れています。

 今年はいすみ市が市政施行20周年を迎え、10月には、いすみ大使のシェフ監修による地元食材を使用した20周年をお祝いする特別給食を実施する予定です。

3 有機米と有機野菜を使用した給食

 いすみ市では2015年から給食に農薬や化学肥料を使わない地元の有機米「いすみっこ」を取り入れ、2017年には市内小中学校で使用する米の全量を有機米に切り替えました。

 2018年からは有機野菜の使用も始めました。年間、にんじんを2回使用するところから始まり、現在はにんじん、だいこん、長ねぎ、玉ねぎ、じゃがいもの5種類の野菜を使用しています。献立の一部と給食メモを紹介します。

 (1)5月17日 

 ごはん、牛乳、鶏肉の中華焼き、ワンタンスープ、小松菜のサラダ【有機米:いすみっこ 有機野菜:長ねぎ】

有機米と有機野菜を使用した給食

<給食メモ>

 今日の給食の「鶏肉の中華焼き」と「ワンタンスープ」にはいすみ市でとれた有機野菜の長ねぎが使われています。 

 長ねぎは白い部分は淡色野菜として、緑の部分は緑黄色野菜として両方の働きを持っています。白い部分には硫化アリルが多く、緑の部分にはベータカロテンやカリウムが多く含まれています。

 農家の方が丹精込めて作った長ねぎです。味わって食べてください。

 (2)6月17日 

 キムチチャーハン、牛乳、ぎょうざ、フルーツ豆乳デザート、ごまじゃこサラダ【有機米:いすみっこ 有機野菜:にんじん】

有機米と有機野菜を使用した給食

<給食メモ>

 今日の給食の「キムチチャーハン」と「ごまじゃこサラダ」にはいすみ市でとれた有機野菜のにんじんが使われています。 

 にんじんは千葉県が全国で2番目に多く作っている野菜です。

 にんじんには体のなかでビタミンAにかわるベータカロテンが多く含まれています。ビタミンAは目や皮ふを健康にしてくれる働きや、かぜなどの病気から体を守ってくれる働きがあります。

 農家の方が丹精込めて作った、にんじんです。味わって食べてください。

4 地場産物を使用した給食

 いすみ市でとれる梨やタコ、切干大根、梅ジャムを使用した給食を行っています。献立の一部と給食メモを紹介します。

 (1)9月3日

 ごはん、牛乳、豚丼の具、ちぐさあえ、梨【有機米:いすみっこ 地場産物:梨】

地場産物を使用した給食

<給食メモ>

 今日の給食の梨はいすみ市岬地区でとれた秋月という種類の梨です。調理員さんが手作業で皮をむきました。

 梨を全国で一番多く栽培しているのが千葉県です。梨の成分の90%は水分です。なので、熱中症の予防に良い果物です。また、梨にふくまれている甘味成分には、疲れを取り除いてくれる働きがあります。

 梨は一年中手間暇かけて栽培していますが、収穫できるのは2~3か月です。生産者の方に感謝して味わって食べてください。

 (2)1月22日

 ごはん、牛乳、鶏肉の変わりみそ焼き、白菜と豚肉のスープ、切干大根の煮物

 【有機米:いすみっこ 有機野菜:にんじん、だい こん、長ねぎ 地場産物:切干大根】

地場産物を使用した給食

<給食メモ>

 今日の「切干大根の煮物」の切干大根は、いすみ市で作られたものです。切干大根にはカルシウム、鉄分、ビタミンB1、食物せんいが多く含まれています。切干大根は、だいこんをきれいに洗ってから細く切り、干して乾燥させたものです。干すことで栄養分が増えます。

 また、今日の「白菜と豚肉のスープ」で使われている、にんじん、だいこん、長ねぎはいすみ市で作られた有機野菜です。

 よくかんで食べてください。

 (3)1月24日学校給食週間

 ごはん、牛乳、いすみのたこカレー、小松菜のサラダ、はちみつゆずゼリー【有機米:いすみっこ 地場産物:たこ】

地場産物を使用した給食

<給食メモ>

 今日の給食の「たこカレー」にはいすみ市でとれた、「まだこ」を使っています。 

 いすみ市沖でとれるまだこは、イセエビをえさに育っていると言われ、明石のタコと並んで日本の二大たこと言われるくらい味が良いことで知られています。江戸時代から続く、伝統的なたこつぼ漁によって1匹ずつとるため、傷がつかずに活きの良いたこが水揚げされます。

 歯ごたえが良く甘みがありますので、味わって食べてください。

 

5 夷隅小学校の食育の取組

 (1)3年生の食育の取組

 給食センターの見学会を行いました。会議室と調理場をオンラインでつなぎ、調理の様子を見ながら質疑応答ができるようにしました。調理の模擬体験後に、調理員と一緒に給食を食べました。

調理の様子を見る児童  

 【調理の様子を見る児童】 

調理の疑似体験

【調理の疑似体験】 

 (2)4年生の食育の取組

 給食用の有機野菜を栽培している畑で種まき、栽培、収穫を体験しました。7月に収穫したじゃがいもと12月に収穫したにんじんとだいこんを給食で使用しました。

じゃがいもの収穫の様子  

 【じゃがいもの収穫の様子】 

じゃがいもの収穫の様子

【じゃがいもの収穫の様子】 

 

 使用例(1) 7月1日

ごはん、牛乳、かれいの竜田揚げ、豚汁、ちぐさあえ

【じゃがいも使用:豚汁】

収穫した有機野菜を使用した給食

 使用例(2) 7月10日

ごはん、牛乳、鶏肉の梅焼き、どさんこ汁、小松菜のサラダ

【じゃがいも使用:どさんこ汁】

収穫した有機野菜を使用した給食

 

 使用例(3) 12月13日

ごはん、牛乳、鶏肉の梅みそ焼き、さつま汁、大豆の磯煮【にんじん使用:さつま汁、大豆の磯煮 だいこん使用:さつま汁】

収穫した野菜を使った給食

 (3)5年生の食育の取組

 有機水田で有機米「いすみっこ」の田植え、稲刈り、おだかけ、米炊きを体験しました。また、水路で生き物調査を行い、生き物が暮らしやすい環境について考えました。

 田植えの様子

【田植えの様子】

稲刈りの様子

【稲刈りの様子】

 

6 おわりに

 いすみ市産の有機農産物や地場産物を活用することで、自分たちが生まれ育った地域への理解を深め、愛着を持つことへつながると考えています。今後も生産者と協力しながら、地場産物を活用した給食を提供していきたいと思います。

文責:いすみ市立夷隅小学校・栄養教諭・相馬佳奈子

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お問い合わせ

所属課室:教育振興部保健体育課給食班

電話番号:0120-23-1008

ファックス番号:043-225-8419

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