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更新日:令和8(2026)年10月5日

ページ番号:603724

秋耕がもたらす効果について

1.秋耕とは

秋耕とは稲刈りが終わってからの秋の間に耕うんを行い、稲わらや稲株をすき込むことです。秋耕をしっかりと行うことで以下のような効果が得られ、翌年の収量や品質の向上が期待できます。

2.秋耕により得られる効果

秋耕を行うことで以下のような効果が期待できます。

(1)稲わらの腐熟促進

水田ほ場の稲わらの腐熟を促進することができます。腐熟を促進することで、翌年の代かきを行いやすくすること、水稲の生育に必要なケイ酸等を土壌に還元させる及び水田の保水力の向上や肥沃度の向上を図ることができます。

(2)メタンガスの排出量削減

日本国内の農林水産分野における温室効果ガス排出量は4,638万t(CO2換算)あり、日本全体で排出される温室効果ガスの4.4%を占めます。メタンガスは温室効果ガスの一つであり、水田土壌から排出されるメタンガスは、農林水産分野の一定割合を占めると報告されております。(出典:農業分野における気候変動・地球温暖化対策について 令和8年9月 農林水産省))
水田では、湛水するとメタン生成菌の働きにより、土壌中の有機物が分解される過程でメタンが生成するため、稲わらを秋の早い時期にすき込む(秋耕)ことで、湛水前に分解が進み、翌年の湛水期間中のメタン生成菌のエサ(基質)を減らすことができます。
 

(3)水稲の移植後のガス害対策

秋のうちに稲わらを十分に腐熟することで、ガス害の原因となる硫化水素の発生を抑制できます。ガス害は、気温の高くなる5月~6月頃に発生し、移植後の水稲の初期生育が遅れることで減収になります。
そのため、秋耕は温室効果ガス排出削減と水稲経営の面でも効果があり、持続的な農業を展開していくためにも重要な技術です。

写真1 1回目の秋耕の様子

写真1 1回目の秋耕

写真2 耕耘後の圃場の様子

写真2 耕耘後のほ場

(4)スクミリンゴガイ(俗称、ジャンボタニシ)の物理的防除

スクミリンゴガイは越冬するために秋から冬にかけて、水田の土壌中で休眠しています。最も土壌が締まり土壌内で身動きがとりづらい稲刈り後、1回目の秋耕の際に、トラクターの時速1.4キロメートル以下、回転速度PTO2に設定して耕うんすることで、貝が破砕されやすくなり殺貝効果が上がります。

(5)難防除性雑草オモダカ等の耕種的防除

難防除性雑草であるオモダカとクログワイは塊茎による繁殖を行いますが、秋耕を行うことで地上部の埋没や塊茎の切断を行うことで、繁殖を抑制することができます。また、再生する雑草には除草剤(非選択性除草剤)と組み合わせることで効果が高まります。稲刈り後、雑草が再生したら気温の高いうちに非選択性除草剤を散布し、1カ月程度後に耕うんしましょう。

※ ナガエツルノゲイトウが発生している水田ほ場については、以下のページを参考に秋季防除を行ってください。

ナガエツルノゲイトウの秋季防除について (クリックするとページが表示されます)

 

初掲載:令和5年9月
山武農業事務所
改良普及課 南部グループ
普及技術員 玉理 温基
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