本文へスキップします

診療科・部門紹介

看護局

看護局長あいさつ

 千葉県こども病院は、1988年に独立型小児専門病院として開院し、県内の2次3次小児医療を担っております。そのため多くの専門職員が協同し当院の理念である「その子らしく、その子のために」を目指した治療や看護にあたっています。

 近年の人口減少に伴い、こどもを取り巻く環境が変化したことから小児科看護師は、医療的な看護だけでなく、こどもを支える家族の精神的ケアへも介入が求められます。入院生活は、家族やきょうだいにとっても大きなストレスになるため、少しでも安心して過ごせるよう保育士やチャイルド・ライフ・スペシャリストも参画し療養環境の整備、成長発達促進のため活動しています。

 小児看護のやりがいのひとつとして、「こどもの成長発達を近くで感じられること」があります。病気を乗り越え、心身ともに成長していくこどもの姿を目の当たりにすることは、看護師にとって大きな喜びとなり看護師自身の成長にもつながっていきます。

 近年、医療の進歩に伴い、治療方法やそれに伴う医療行為は変化し続けています。そのため看護師は、看護技術や知識など高い専門性をブラッシュアップし続け、学び続けることが責務となります。さらに、小児科看護では、こどもの気持ちを慮る力やご家族の不安に寄り添う力も求められることから、精神的負担感が生じることもあります。そのため自分自身のストレスマネジメント力も求められます。

 当院では、クリニカルラダーに基づき教育を展開するだけでなく、11領域17人の専門看護師、認定看護師が活躍し、その時々で求められる教育内容を検討しています。また、外部のメンタルヘルス専門職員によるカウンセリングも活用した支援体制をとっています。

 近年の人口減少に伴い、看護師の働き方も変化してきています。子育て期間中にキャリアが中断した場合や、年齢を重ねて勤務を続ける場合であっても、働きがいをもって看護ができるよう職場環境を整備しその力を発揮し続けられるよう努めていきたいと考えております。

看護局長 平井 恵子